2013.11.6 とうほく~被災地のこれからを考える~

2013.11.6、東北でのボランティア経験のフィードバックや次に繋げることを目的として開催された座談会。
会場は京都大学。

目的

  • 被災地を知り、震災を風化させないこと。
  • これからの何らかの形での支援につなげていくこと。

広報文

「とうほく」と聞いて、何をイメージしますか?

東日本大震災から2年8か月が過ぎようとしています。
被災地の今はどうなっているのか。これからどうなっていくのか。
そして私たちにはなにができるのか。

震災ボランティア参加者の体験談などを通して、一緒に考えてみませんか。

内容報告


 「みなと」の投稿でも繰り返しお伝えしているように、2年半が経過した今も、震災がもたらした様々な影響は現在進行形の問題としていっそう複雑化してきています。なかなかニュースや新聞の報道だけではピンと来ない問題も多くあります。
 座談会の参加者の発言からも現地の複雑な問題の一端が垣間見えました。

 今年の夏に岩手県陸前高田市で一ヶ月ボランティアに従事してきたTさんのお話ですが、陸前高田では新たな巨大防潮堤工事による沿岸部の埋め立てが計画されている一方、未だ210名以上の方が行方不明となっています。もし、このまま埋め立てられた場合、埋まった遺骨は遺族の元へ帰ってくることができなくなるかもしれないのです。
 このような状況の中、埋立工事はすでに開始されていますが、防潮堤が完全に完成する前に少しでも多くの遺骨や遺髪・遺品を発見できないかとの思いで、100人体制で一日5~6時間、遺骨・遺髪・遺品探しをするボランティアもあるようです。もちろん現在でもその活動は続いています。
 もし同規模の活動を業者に委託という形で行った場合、その費用が莫大なものになるのは想像に難くありません。
 私たちのようなボランティアにしかできないことが、まだまだあるのです。(この活動に関してはhttp://blog.livedoor.jp/kyohoku/archives/51740628.html が分かりやすいかと思います。)

 石巻でのボランティアに何度も足を運んでいるSさんは、被災地には2年半というある程度長い月日が経ったからこそ、つらい思いをしている方がいると言います。震災直後から2年半続けてきた(物理的な)身の回りの「復旧」が一段落し、改めて身近な人を失った孤独や地域の崩壊に起因する問題と向き合うことになってしまったのです。被災地を取り巻くこれらの問題は、一言でこれと言い表せるものではありません。町内会組織の崩壊、難航するまちづくり、防潮堤建設で我が家を追われる人々、仮設住宅内でのDVの増加、教育環境の破壊からくる学習の遅れ……問題が多岐にわたり、行政の政策だけではどうしても対応しきれないのが紛れも無い現状なのです。

 その代わりにこれらの問題のサポートにあたっているのが、様々なボランティア団体や個人の方々です。私たち学生も例外ではありません。例えば現地では「ReRoots」(http://reroots.nomaki.jp/)や「TEDIC」(http://www.tedic.jp/)のように学生が中心となって復興のサポートを行っている団体もありますし、今回の座談会の参加者の中にも「京都大学東北復興支援学生ボランティア」(https://www.facebook.com/comeback.oyster)や「震災復興研究会―京都大学公共政策大学院 自主活動」(https://www.facebook.com/kyoto.univ.SSFK)に所属し京都から問題に取り組んでいる学生がいます。
 彼らは学生でありながら現地の問題を鋭い視点でとらえており、今回の座談会の発言からもその真剣な姿勢が伺えました。

  • 最終更新:2015-01-08 17:13:12

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